ですいちみの倦怠日記

小学校の頃、私は近所のヒロちゃんと仲が良かった。
毎日のように補助輪を付けた自転車で隣町まで行ったね。
おませな私は、小学生だというのに恋心を持っちゃったんだ。
ヒロちゃんも気付いてたと想う。
本当に楽しかった。
楽園のようだった。
でも、でもね
そう長くは続かなかったんだ。
この幸せは。

ヒロちゃん、遠くへ行っちゃった。
必ず手紙を書くって言ったのに、毎日毎日ポストの前で待っていたのに。

どこか　遠くへいっちゃった。
だからもう恋はしないって、私の中で固まっちゃったのカナ？
でも人間は成長しない人間だから。
それに私だから。
恋はしないって決めたのに。


ヒロちゃんが去ってしまった人生は、思い起こせば良くないことばかり。
高校も全部落ちたよ。私が悪いのにね。
切ないね


ヒロちゃんは、切ないですか？
私は、多分同じ青空を見上げています。
雑草のように扱われていても、私の心臓は止まらずに動き続いているのです