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2017-05-04

ss 君はとても綺麗な顔をしている

 高校3年の時の話をしようか。彼女には感情が無かった。
僕はそんな彼女が好きだった。  朝練の女子ボクシング部の部長
浅野マリというロングヘアの常に身のこなしもキレキレだ。
ある日、ボクシング部を窓から覗いて写真を撮影していた。
と、後ろから声をかけられた。
「何してるの?」
浅野さんだった。

「あの、その……」
「何?」
「いや、ボクシングに興味があって……」
「それなら男子ボクシング部で見学させてもらったらいいじゃない」
「そ、そうなんだけど」
「知ってるわ」
「へ?」
「女子ボクシングフェチってやつでしょ?」
「え?」
「マウスピースとかクンクンするんでしょ?」

 確かにそういう趣味は持っている、だが俺はクビを左右にふった。
「実は僕、浅野さんが好きなんです!」
「ふぅん。 それで?」
、「それでって……」
知っていた、浅野さんに彼氏がいた事を。
それが生徒会長と付き合っていると。 僕なんか相手にならないだろう。
「ふぅん、私が好きなんだ。見学する? 中で」
「え?」
「私とスパーリングしてもいいのよ?」
「え? え?」
「好きなんでしょ、私と女子ボクシングが」
あっけらかんと言われた。彼女にいは感情が無いのだろうか? 眉一つ動かさないでサラッと言われた。
「お、お願いします!」
「敬語はいいわ、お互い同学年だし」
「う、うん」
「じゃ、放課後ね、皆が帰ってから二人きりでスパーリングしましょう」
彼氏には良いのだろうか、しかし念願の浅野さんと思い出が作れる。
「わかった、時間あったら声かけて」
「決まりね」
そういうと浅野さんは踵を返すと部室に戻っていった。
「何を考えてるかわからないなぁ……」
僕は一人ごちた。

 その日、僕は授業に集中出来なかった。
無理もない、大好きな浅野さんにクリンチしたら汗の匂いがするのな?
勃起が止まらない。

 あっという間に放課後になった。
夕暮れ時の寂しさと風の涼しさ、そして脳からリビドーが脳から溢れ出るような高揚感。

 部室の前に浅野さんが待っていた。
「あの、本当にいいの?」
「いいわよ」
あっさり部室へ入れた。

 正直、むせ返るような汗の匂い。
唾液の匂いも混ざってここで一発抜きたくなる。
「あなた、トランクス? ブリーフ?」
「えっ? トランクスだけど」
「じゃあ上だけ裸になって、あとはグローブと、マウスピースね。

 テキパキと準備をしている。 僕のペニスが持つだろうか……。
「私はトップレスにブルマでやるから」
スルリと浅野さんが上半身裸になった。 キレイなお椀型のおっぱい……って言ってる場合じゃない
「彼氏さんがいるでしょ?」
「それが?」
「いや、いいのかなって……その、おっぱいを見ちゃって」
「私の事好きなんでしょ?」
「う、うん」
「じゃあいいじゃない、マウスピース咥えてくるから待ってて」


浅野さんのマウスピースは白いが少し黄ばんでいる。
「幻滅した? マウスピースは使い古してるから、匂いも洗っても臭くてしょうがないの」
僕はあっけらかんと言う浅野さんの考えがよくわからなくなった。
「さて、始めましょうか」
そして口で「カーン」とゴングの音を出し、向かってきた。

 浅野さんは素早い、そしてjジャブをパンパン打ち込んできた。
僕も負けじとジャブを打つがなかなか当たらない。
「さすが部長さんだけあるね」
「まあ、そうね」
あっさり返される。
僕は当たればラッキーだと思い、フックを打ち込んでみた。

グシャッ! と確かな手応え、浅野さんの頬を捉えたのだ。 こう見えてボクシングの経験はある。
「ラッキーパンチね」
浅野さんは一瞬苦しそうな表情を見せたが、すぐにバランスを取り戻そういとした。 でもこのチャンスは逃さない。
すぐにストレートを打つ。

ぐしゃぁぁぁぁっ!

「ぶへっ! ぺっ!」
グアチャァッと浅野さんの黄色がかった白いマウスピースがマットの上をベチャベチャと足跡をつけるように
唾液の水たまりを作っていくk。
マウスピースの歯のくぼみがエロい。
「やる……わね」
おかしい、浅野さんはわざとパンチを食らっているような気がする。

バキッ! バキッ!
「くぅっ!」 浅野さんがクリンチをしてきた。
浅野さんの汗のすっぱい匂いが鼻腔を刺激する。
ドボッ!
浅野さんの鳩尾にパンチがめり込んだ。
「おげぇっ!」
浅野さんは胃液をぶちまけた。
ボディを何発も入れる。
その度に胃液はとめどなく溢れ出た。
「こんなにあっけないの?」
僕は落胆した。 が、その瞬間ん、鈍い痛みがボディにめりこんだ。
「あなた、思ったでしょう? 何でこうも簡単にパンチを受けるかを。
無表情のまま、浅野さんは言った。「まずはパンチを受けてみなければ戦術はわからない」
そういう事か、まんまとはまってしまった。
ドスドスとボディをくらい、足が藁になる。
「これが私の実力よ、【健人】君」
それからは無残なものだった。
倒れられないように浅野さんはパンチを突き上げてくる。
がぶがぶと僕は胃液を吐いた、その上にマウスピースがべっちゃりと落ちる。
「終わりね」
ぐじゅっ!
ぼくの唾液が血と混じった色彩を放ちながら虚空に吐き出す。

こうしてスパーリングは終わった。

帰り道、僕はふらふらだった。
「大丈夫か?」
浅野さんが話しかけてくる。
「そこそこ大丈夫かな?」
「どれ、顔見せて」
「ん?」

いきなり口づけをされた。
それはとろけるような甘いキスだった。
「じゃあ、また明日ね」
浅野さんは目が少し笑っていた。


 その翌日、僕は遠野さんに告白されたが、ことわられてしまった。
あのキスはどういった意味だったんだろう。

そして翌年、僕は大学に進んだ。
雪がちらほら舞う中、ふと気がついた。
凍った池の上で浅野さんが雪を浴びていた。
「浅野……さん?」
「健人君?」
浅野さんはひどくビックリした表情を見せた。

そこで色々と話した。
「ねえ建人君、一年前の好きだっていってくれたよね、あれは本気だったの?
「うん」
僕の口から白い息が漏れる。
「私は本気だったよ?」
「えっ?」
「策略結婚で、今は政治家の家に嫁いでいるの」
「そうだったんだ」
「だから、ね、また友達でいよう?」
僕は拳をつよく握った。
僕はママと同じ地下ボクシングの道に進んだ、僕なんかと交流があれば浅野さんの経歴に傷が付く。
「ねえ、だからもう一回キスを……」
僕はその言葉を遮った。
「体だけが目当てだったんだよ!」
「そう……」
僕は踵を返し、無我夢中で走った。


さようなら、とてもキレイな目をした無表情の女性。

さようなら。

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ママシリーズの世界観の拡大ですか。期待されます。 あんなおぼろげな思い出を持った少年だなんて美しいです。 (地下ボクシングも厳然としたスポーツであり、遊戯です。 頑張れ健人)、前回リクエストを再び執筆すると聞いたけどありがとうございます。

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